富士フイルム反落、キャンセルフィー減で24年3月期営業利益を下方修正
富士フイルムホールディングス<4901>は反落。17日取引終了後に24年3月期連結業績予想の修正を発表。売上高を2兆9500億円から2兆9600億円(前の期比3.5%増)へ上方修正した一方、営業利益を2900億円から2770億円(同1.4%増)へ下方修正しており、これが嫌気されている。
ヘルスケア部門のメディカルシステム事業やイメージング部門の販売好調が売上高を押し上げるものの、新型コロナウイルスワクチンの原薬製造に関して受領したキャンセルフィーが当初想定より減額となったため営業利益は下振れする見通し。なお、投資有価証券評価益の増加により、純利益予想は2250億円から2400億円(同9.4%増)へ引き上げた。
あわせて2030年度(31年3月期)を最終年度とする中期経営計画を公表した。ヘルスケア分野や半導体材料への積極投資により、27年3月期に売上高3兆4500億円、純利益2700億円を目指し、更にその先の方向性として最終年度に売上高4兆円とする目標を掲げた。
株探ニュース