日本色材、前期経常を4%下方修正、配当は10円増額
4920日本色材工業研究所【連結】
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日本色材工業研究所 <4920> [東証S] が4月4日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。24年2月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→4億円(前の期は1.4億円)に3.8%下方修正し、増益率が2.9倍→2.8倍に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の3.4億円→3.9億円(前の期は2.4億円)に14.4%上方修正し、増益率が41.5%増→61.8%増に拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1.5億円→1.3億円(前年同期は1.2億円)に10.6%減額し、増益率が23.8%増→10.7%増に縮小する計算になる。
同時に、期末一括配当を従来計画の10円→20円(前の期は無配)に大幅増額修正した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
2024年2月期の連結会計年度におきまして、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況は鎮静化が進み...
会社側からの【修正の理由】
2024年2月期の連結会計年度におきまして、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況は鎮静化が進み、経済・社会は大きく正常化しました。化粧品市場におきましても、新型コロナウイルス感染症の影響が軽減、個人消費はメイクアップ製品を中心に新型コロナウイルスの感染拡大前を依然下回っておりますが、足元、マスク着用は徐々に減り、消費マインドも大きく改善しており、受注は回復しつつあります。(個別業績)当社グループにおきましても、国内・海外の化粧品メーカーからの受注は回復・増加しつつあり、個別業績におきまして、売上高は前回発表予想を上回る見込みです。利益面では、引き続きつくば工場第3期拡張等により諸費用が増加、加えて原材料費や人件費、各種経費等もインフレで上昇している中ではありますが、受注の回復で生産設備の稼働が向上、各種コスト圧縮努力もあって、経常利益は前回発表予想や前期実績を上回る見込みです。当期純利益は、後述する連結子会社Nippon Shikizai France S.A.S.(以下、「日本色材フランス社」という)の子会社株式評価損と、繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額の計上もあり、前回発表予想を下回る見込みです。(連結業績)連結業績におきましては、日本色材フランス社は予想を下回るものの、個別業績と連結子会社THEPENIER PHARMA & COSMETICS S.A.S.(以下、「テプニエ社」という」)において受注が回復しつつあることから、売上高は前回発表予想を上回る見込みです。利益面では、受注の回復で生産設備の稼働が向上しましたが、テプニエ社で急激な生産増に伴うコストが嵩んだことや、日本色材フランス社では大口受注の稼働の遅れなどもあって業績の回復が遅れたこともあり、営業利益や経常利益は前期実績を大きく上回るものの前回発表予想を下回る見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益は、後述する日本色材フランス社に係るのれん等の減損損失と、当社で繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額の計上もあり、前回発表予想を上回る見込みです。
2024年2月期の配当予想につきましては、日本色材フランス社に係る減損損失や子会社株式評価損の影響がありましたが、連結業績における親会社に帰属する当期純利益は前期実績を上回る見込みで、個別業績においても本業の業績を表す経常利益では前期実績を上回る黒字を計上する見込みのため、復配を実現させていただく予定です。ただし、当社におきましては、新型コロナウイルス感染症のまん延による業績悪化で下がった自己資本比率を回復、財務安定性を回復させつつ持続的成長を実現していくことも必要と認識しております。利益の水準と自己資本の充実に向けた内部留保の必要性双方を勘案した結果、今般の配当金額につきましては、内部留保を優先しつつ連結業績における利益水準が前期実績を上回ったことを反映し、1株当たり20円を予定しております(従来の予想は1株当たり10円)。
業績予想の修正
今下期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 23.09-02 | 7,479 | 196 | 151 | 131 | 62.5 | 10 | 2023-10-06 |
連結 |
| 新 23.09-02 | 7,695 | 155 | 135 | 181 | 86.4 | 20 | 2024-04-04 |
連結 |
| 修正率 | +2.9 | -20.9 | -10.6 | +38.2 | +38.2 | % |
今期【修正】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 旧 2024.02 | 14,834 | 482 | 423 | 348 | 166.1 | 10 | 2023-10-06 |
連結 |
| 新 2024.02 | 15,050 | 441 | 407 | 398 | 190.0 | 20 | 2024-04-04 |
連結 |
| 修正率 | +1.5 | -8.5 | -3.8 | +14.4 | +14.4 | % |
今期の業績予想
下期業績
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 22.09-02 | 6,148 | 126 | 122 | 171 | 81.7 | 0 | 2023-04-12 |
連結 |
| 予 23.09-02 | 7,695 | 155 | 135 | 181 | 86.4 | 20 | 2024-04-04 |
連結 |
| 前年同期比 | +25.2 | +23.0 | +10.7 | +5.8 | +5.8 | % |
今期【予想】
| 決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 修正1株配 | 発表日 | 会計基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022.02 | 8,702 | -267 | -171 | -122 | -58.2 | 0 | 2022-04-12 |
連結 |
| 2023.02 | 11,760 | 161 | 148 | 246 | 117.5 | 0 | 2023-04-12 |
連結 |
| 予 2024.02 | 15,050 | 441 | 407 | 398 | 190.0 | 20 | 2024-04-04 |
連結 |
| 前期比 | +28.0 | 2.7倍 | 2.8倍 | +61.8 | +61.6 | % |
- ・「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・ 会計基準および日本会計基準における[連結/非連結]決算区分は右端項目に表記しています。 「連結」:日本会計基準[連結決算]、「単独」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「米国」:米国会計基準、「IFRS」:国際会計基準
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「−」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記します。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。
- ・予想1株利益、予想1株配当は期中に実施された株式分割など新株発行を反映した現在の発行済み株式数で算出しています。そのため、会社発表の数値と違う場合があります。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、 上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。 また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。 投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。