日精蝋が反落、20年12月業績予想を下方修正し年間配当を未定にしたことを嫌気
日本精蝋<5010>が反落している。8月31日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を255億円から218億円(前期比20.0%減)へ、営業損益を4億円の黒字から20億円の赤字(前期6億5500万円の赤字)へ、最終損益を2億円の黒字から28億円の赤字(同8億4800万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。
新型コロナウイルス感染拡大下における急速な経済活動の減退に伴い、国内外でワックス販売が大幅に減少したほか、原料コスト安定化のために実施していたデリバティブが、原油価格の3月からの暴落により損失を計上することになったことが要因。また、第1四半期からの高値在庫も含め棚卸資産評価損が拡大していることも響くとしている。
また、業績予想の修正に伴い、5円を予定していた中間配当を無配とし、期末配当を未定(従来予想5円)にするとあわせて発表した。
株探ニュース