藤コンポの上値追い鮮烈、マド開け大陽線で5連騰も依然として割安感際立つ
藤倉コンポジット<5121>の上値追い鮮烈、きょうで5連騰となるなか一時11%近い上昇で1300円台後半に駆け上がった。マド開け大陽線を形成しているが、それでも時価予想PERは7倍前後でPBRも0.7倍台と超割安圏に位置する。4.6%台の高配当利回りと合わせ一段の上値を見込んだ買いを引き寄せている。ゴム加工品や産業用資材の大手メーカーだが、バリュー株の典型で見直し買いが継続している。前週末8日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の39億円から46億円(前期比27%増)に大幅増額した。産業用資材は価格転嫁によるコスト吸収が遅れ気味ではあるものの、工業用品部門、住宅設備関連ともに在庫調整が進み需要は回復トレンドに入っている。半導体関連も活発な生成AI向け設備投資需要を背景に業績に寄与しており、同利益は2期ぶりに過去最高を更新する見通し。これを受けて投資マネーの攻勢が加速した格好だ。
株探ニュース