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インバウンド需要で盛り上がる「リノベーション一棟貸し」関連株が急浮上 <株探トップ特集>

特集
2024年12月10日 19時30分

―「空き家」対策にも有効活用、プライベート感重視の滞在ニーズで新市場開拓も―

足もとでは インバウンド需要が急拡大しており、訪日客にはプライベートを重視した滞在スタイルへの関心も高まっている。その一方で宿泊施設の不足が懸念視されているほか、日本では「空き家問題」への対応も急務となっている。こうしたなか、古民家などの空き家や空きビルを「リノベーション」し一棟貸しする需要が拡大している。市場で注目される「リノベーション一棟貸し」関連株を探った。

●古民家などを活用した宿泊施設が人気に

日本政府観光局(JNTO)によると10月の訪日客数は331万2000人で単月として過去最高を記録し、1~10月累計では過去最速で3000万人を突破した。ただ、盛り上がるインバウンド需要を背景に、都市部や観光地を中心にホテルなどの宿泊施設不足が叫ばれているのが実情だ。また、訪日客には家族やグループによるプライベートを重視する滞在ニーズも強まっている。

そんななか、地方の古民家などを中心に増加していると伝わるのが、「リノベーション一棟貸し」だ。インバウンド消費の中で大きな割合を占めている一つが「宿泊費」だが、メインとなる食や体験以外でも、和風や日本の歴史を感じることができる宿泊、つまり古民家などをリノベーションした宿泊施設が人気となっている。一棟を家族やグループ単位でまるごと貸し切ることで、プライベート感が高い宿泊が可能となる。このリノベーション一棟貸しのスタイルは、北海道や京都、あるいは関東甲信越や四国など全国に広がりつつあるようだ。

●宿泊施設の不足対策に空き家の有効活用探る

また、インバウンド関連でホテルなど宿泊施設への需要が盛り上がる一方、日本では「空き家」問題も深刻化している。総務省の住宅・土地統計調査によると、2023年10月時点の日本の総住宅数は6504万7000戸で、そのうち空き家数は900万2000戸だった。空き家率は13.8%と過去最高を記録。全国の住宅の約7軒に1軒が空き家となっている格好だ。空き家は、景観の悪化や倒壊の危険、悪臭・害虫の発生といった問題を起こしかねないだけに、その対策は急務となっている。

この増加する空き家や空きビル、古民家をリノベーションしてインバウンド向けに貸し出す需要が生まれることへの期待が膨らんでいる。以下ではリノベーション関連銘柄を挙げている。不動産会社やハウスメーカーのほか、耐震のための対策や内装などの建材を手掛けている企業などを取り上げた。

●リソル、カチタス、エヌシーエヌ、A&AMなど注目

リソルホールディングス <5261> [東証P]~グループのリソル不動産は22年8月、歴史ある建築をリノベーションし、一棟貸しサロンへと再生させるキュレーションホテル協会と新規事業提携契約を締結。運営可能なエリアの物件の運営を受託している。滞在期間や過ごし方で選べるリソルステイ事業における優良施設確保のほか、スイートヴィラと呼ぶ新しいスタイルを提案。同社の株主優待ではグループのホテル、ゴルフ場に加え、スイートヴィラシリーズが利用できる商品券を贈呈している。

住友不動産 <8830> [東証P]~一棟まるごとリフォームの「新築そっくりさん」を展開。古民家や中古住宅のリフォーム、地震対策、断熱性向上などを手掛けており、これまで全国17万棟を超えるまるごとリフォーム受注実績を有する。グループの住友不動産販売のもつ不動産仲介の強力なネットワークとも緊密に協働して、中古物件探しから、工事の完成、アフターサービスまでワンストップで対応する。

大和ハウス工業 <1925> [東証P]~グループ8社が連携し、それぞれの得意分野を結集して良質な中古住宅の流通を活性化させるため、Livness(リブネス)ブランドを掲げ、中古住宅の購入、不動産売却、購入と同時のリノベーション・リフォーム、賃貸や空き家の管理などを手掛ける。24年には関西エリアを中心にリフォーム事業を展開しているナサホームを子会社化し、業容拡大を図っている。

カチタス <8919> [東証P]~空き家を自ら買い取り、リフォームし再販する中古住宅買取再生事業を展開。11月には北海道中富良野町と「空き家対策推進に関わる包括連携協定」を締結した。リフォームして販売する空き家を、移住を希望する人々の住まいとして提供することで、地域活性化の促進を目指す。ニトリホールディングス <9843> [東証P]が34.0%を保有する筆頭株主。

エヌ・シー・エヌ <7057> [東証S]~品質管理された材料と適確な構造計算により、耐震性に優れ、かつ自由度の高い空間を実現する「耐震構法SE構法」を工務店に提供。16年から性能向上リノベーションに取り組み、省エネ化提案を行っている。自社開発の「省エネ性能概算システム」によって、 省エネ基準を満たすために必要な工事を瞬時に判定する。

エーアンドエーマテリアル <5391> [東証S]~不燃・耐火・断熱といった熱をコントロールする技術をベースに、各種不燃ボード、化粧ボードの内外装材の製造・販売を手掛けている。10月には低圧メラミン化粧板、建材などを手掛ける大昭和ユニボードを子会社化したほか、11月にはDIC <4631> [東証P]グループで各種化粧板、建材塗料、化粧シートを手掛けるDICデコールを子会社化すると発表した。

サンゲツ <8130> [東証P]~壁装材、床材、ファブリックを中心に、人々の暮らしを彩る商品を生み出し、快適な空間を創造するインテリア総合企業。防滑性やクッション性などに優れた「ペット向けフロア」のラインアップを拡充。細部までこだわったテクスチャーとカラーリングが特長の「バイオクロス」が24年度グッドデザイン賞を受賞している。

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