日本製鉄が4日続伸、今期業績予想引き下げも配当利回りに着目した買いが継続
日本製鉄<5401>が4日続伸している。7日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想を2000億円減額して8兆6000億円(前期比3.0%減)、最終利益予想を300億円減額して3100億円(同43.6%減)に下方修正した。鉄鋼事業において国内外の実需やスプレッドの改善が見込めないなか、在庫評価差などの影響が出て利益を押し下げる。もっとも、鋼材市況の低迷を背景に、鉄鋼各社の決算が低調な内容となることは想定の範囲内と受け止める向きが多いようだ。日本製鉄の配当利回りは足もとで4.9%台とあって、インカムゲイン狙いの投資家の買いが続き、株価を押し上げたとみられている。日本製鉄の9月中間期の売上高は前年同期比0.7%減の4兆3797億3500万円、最終利益は同18.9%減の2433億4700万円だった。
株探ニュース