新日本電工が一時19%高、20年12月期経常は35億円の黒字に浮上へ
新日本電工<5563>は一時前日比19.2%高の186円と急騰し、約半年ぶりに年初来高値を更新している。11日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結経常損益は33億8400万円の黒字(前年同期は7億7900万円の赤字)となり、これを好感する買いが入っている。
粗鋼減産を受けて合金鉄事業の販売数量が大幅に減少し、売上高は274億6600万円と前年同期比24.9%の大幅減収となった。一方、19年末に実施した棚卸資産評価による帳簿価額切り下げで原材料コストが大きく低減したことで黒字転換を果たした。併せて、未定としていた通期の同損益は35億円の黒字(前期は64億2600万円の赤字)に浮上し、期末一括配当は3円と2期ぶりに復配する方針を示したことも好感されている。
株探ニュース