日本鋳造が一時S高で年初来高値更新、低熱膨張合金の3Dプリンター技術に思惑
日本鋳造<5609>が急騰、一時150円高はストップ高となる1056円に買われ、今月10日につけた年初来高値を更新した。JFE系の鋳造専業メーカーで、特に低熱膨張合金では30年を超える高い実績があり、宇宙での地球・天文観測衛星の軽量化をテーマにJAXAとは2年間にわたり3Dプリンターによる低熱膨張合金の軽量化研究で連携してきた。今月9日に同研究における基礎段階が完了したことを発表。機械加工では困難な低熱膨張合金ラティス構造を実現し40%以上の軽量化に成功したことで、これを材料視した投資マネーが流入、10日に値幅制限いっぱいまで株価を上昇させた経緯がある。市場では「前日(15日)に会社側(日本鋳造)がホームページにメディアに取り上げられたことを改めてリリースしており、これが投資資金攻勢の手掛かりとなった。株式需給面では貸株注意喚起の段階にあるが、空売り筋の踏み上げを誘う形で上げ足が加速したようだ」(ネット証券マーケットアナリスト)としていた。
株探ニュース