リョービが急反発、ギガキャスト参入報道に「検討は事実」とのコメント発表
リョービ<5851>が急反発し、2019年12月以来、およそ3年7カ月ぶりの高値をつけた。9日付の日本経済新聞朝刊は「自動車アルミ部品大手のリョービは電気自動車(EV)の新しい生産技術『ギガキャスト』を使う大型車体部品の生産に参入する」と報じた。報道を受けリョービは10日、ギガキャストの導入について「検討していることは事実」としたうえで、開示すべき具体的な事実が決定した場合には速やかに公表するとのコメントを発表した。将来的な収益貢献を期待した買いが集まったようだ。
ギガキャストは大型の鋳造部品を一体成型で製造する技術。米テスラ<TSLA>が先行して導入し、部品点数や工数の大幅な削減につながるとされる。日経新聞の報道によると、リョービは約50億円を投じて、静岡県の菊川工場の敷地内に建屋を新設。金型を締め付ける力が6000トン級の成型機を導入する。2025年3月から国内の自動車メーカーなどからの部品の受注を見込むとしている。
株探ニュース