本日の注目個別銘柄:ソシオネクスト、ナルミヤ、スルガ銀など
<9275> ナルミヤ 1350 +121
大幅反発。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は21.1億円で前年同期比23.5%増となり、2月に上方修正した水準での着地に。また、25年2月期も23.5億円で同11.6%増と連続2ケタ増益の見通しとしている。加えて、27年2月期までの中期計画を発表している。営業利益は30億円を目指すとしているほか、配当性向は35%を目標にするとしている。
<5933> アルインコ 1075 +52
大幅反発。前日に業績予想の修正、並びに中期計画を発表。24年3月期営業利益は従来予想の25億円から17億円に下方修正した。建設機材関連事業における販売の後ずれが主因となっているもよう。一方、2027年3月期までの中期計画では、経常利益50億円(24年3月期見込み28億円)を目指すとしているほか、配当性向40%を目標とした累進配当を実施するとしており、今後の配当水準の増加を意識する流れに。
<8273> イズミ 3694 +210
大幅続伸。、西友が九州地域において展開する食品スーパー事業について、連結子会社のゆめマート熊本が承継することを発表している。吸収分割の効力発生日は8月1日を予定。69店舗を承継し、承継する事業の22年12月期売上高は約970億円、売上総利益は約267億円となる。短期業績インパクトへの期待のほか、仕入れや販促、物流などにおけるスケールメリットの享受も想定される状況に。
<5713> 住友鉱 5091 +262
大幅続伸。前日のNY金先物6月限は1オンス2315ドルで前日比1.45%高となり、連日の高値更新となった。金相場の上昇でメリットを受ける銘柄として、関心が向かったようだ。前日は米ISM非製造業景気指数の低下でドル売りとなり、金買いにつながった。また、足元で地政学的リスクが高まっていることなども金価格にとっては追い風に。本日は同社のほか、資源価格上昇で三井金や三菱マなど非鉄大手が強い動きに。
<8001> 伊藤忠 6811 +46
続伸。2月2日の最高値を更新した。経営方針、並びに25年3月期の経営計画策定を公表しており、前日の後場から買い優勢の展開が続く形に。純利益成長率10%、総還元性向40%以上を目標として、ROE15%以上を目指すとしている。また、25年3月期純利益は8800億円、総還元性向50%を目処とした配当下限200円や自社株買い約1500億円をコミットしており、市場の期待値を上回る水準となっている。
<8088> 岩谷産 8948 +548
大幅続伸。政府は原子力を活用した水素製造の実証を2028年にも始めると伝わった。3月下旬には小型原子力炉の安全確認試験に成功しているようで、再生エネだけでなく原発からも作る技術を確立して民間の供給体制を後押ししていく方針。水素市場の拡大につながるものとして、関連株と位置付けられる同社に関心が向かう展開。なお、モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を12830円に引き上げこともも材料に。
<4452> 花王 6099 +298
大幅続伸。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが同社にマーケティングの改善を求め、主要な化粧品とスキンケアブランドの国際的な成長に重点を置くよう要請したと伝わっている。オアシスでは、マーケティングが改善された場合、「株価は1万円を超え、現在の株価水準から76%以上上昇する」との試算を示しているもよう。経営改善への期待感や実質的な株価価値を見直す動きが優勢に。
<6361> 荏原製 13755 +485
大幅反発。回路線幅が2ナノメートルに対応する半導体研磨装置の開発にメドをつけたと報じられている。微細な回路の層をより多く積み重ねるために、各層をこれまでよりも平たくすることができるようだ。半導体メーカーとの共同開発進め、2025年頃に実用化を目指しているもよう。韓国サムスン電子や台湾TSMCが25年に2ナノ品を量産するとみられる中、今後の展開力に対する期待感が先行へ。
<8358> スルガ銀 942 +77
大幅続伸。岡三証券では投資判断「強気」」、目標株価1070円でカバレッジを開始した。貸出金・貸出債権の残高反転に伴う増収増益、それに伴う増配の段階に入りつつあると評価している。当面の与信コストは低位にとどまるほか、有証売却損の影響が剥落する25年3月期は大幅な増収増益が期待できると分析また、クレディセゾンとの資本業務提携については、両社の親和性は高く中長期的に様々な提携メリットが期待できると。
<6526> ソシオネクスト 4689 +700
急騰。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も3100円から5200円に引き上げた。CSPの3nmカスタムチップの商談を獲得する可能性が高まっており、中長期成長見通しは改善したと判断しているようだ。上記商談の製品売上が26年度には約200億円立ち上がってくると想定、同年度の営業利益予想はコンセンサスを14%上回る水準と予想。
《ST》
株探ニュース