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イード Research Memo(1):2025年6月期中間期は2ケタ増益と好調。記念配当と記念株主優待の実施を発表

特集
2025年3月17日 15時01分

■要約

イード<6038>は、Webメディア・コンテンツの運営を行うクリエイタープラットフォーム事業(以下、CP事業)と、リサーチ及びECソリューションを提供するクリエイターソリューション事業(同、CS事業)を展開している。主力のCP事業には、インターネット広告やデータ・コンテンツ提供(EC物販、イベント開催含む)、メディア・システムのほか、出版ビジネスなども含まれる。運営するWebメディア数は自動車、IT、エンターテインメント、暮らしなど合計21ジャンル81サイト(2024年12月末時点)と多岐にわたる。特定メディアに依存しない「メディアポートフォリオ戦略」と、ネット広告収入のみに依存しない収益の多角化「360度ビジネス」により持続的成長を目指す。

1. 2025年6月期中間期の業績概要

2025年6月期中間期(2024年7月~12月)の連結業績は、売上高で前年同期比1.6%増の3,077百万円、営業利益で同24.8%増の339百万円とおおむね計画どおりに進捗した。売上高はネット広告売上が同12.9%増の811百万円と増収に転じたほか、データ・コンテンツ提供売上が同9.3%増の1,255百万円と好調を持続したことで過去最高を更新した。営業利益も利益率の高いネット広告売上が増加したことや、AI活用による生産性向上の効果もあって2ケタ増益に転じた。

2. 2025年6月期の業績見通し

2025年6月期の連結業績は、売上高で前期比9.4%増の6,700百万円、営業利益で同12.6%増の590百万円と期初計画を据え置いた。中間期の進捗率は売上高で45.9%、営業利益で57.6%となり、直近3期間平均と比較すると売上高の進捗はやや低いものの営業利益は上回るペースとなっている。米国トランプ政権による関税引き上げ政策により、景気の先行き不透明感が強まっているものの、特定業界の動向に依存しない収益構造を構築している強みを生かして、下期も着実に収益を伸ばしていくものと予想される。なお、第3四半期に投資有価証券売却益72百万円を特別利益として計上することを発表しており、親会社株主に帰属する当期純利益については計画(前期比126.8%増の370百万円)を上回る公算が大きい。

3. 中期目標

同社は中期業績目標として、2026年6月期に売上高100億円、調整後EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用+M&A関連費用)で12億円を目指す。従来の成長戦略を継続するとともに、比較的規模の大きいM&Aを視野に入れた目標値となっているため、今後のM&Aの動向によっては目標に届かない可能性もあるが、持続的に収益成長を目指す方向に変わりない。業界としては自動車のほか教育、金融、エンタメ分野に注力する方針で、Webメディアだけでなくリアルのイベント開催やプロモーションサービスなどを複合的に絡めながら収益の最大化を目指す。また、同社は2025年4月に創立25周年を迎えるに当たって、記念配当と記念株主優待の実施を発表した。具体的には、2025年6月期の1株当たり配当金を従来の16.0円に記念配当6.0円を加えて22.0円とするほか、2025年6月末時点で500株以上保有する株主に対して1万円分のQUOカードを贈呈する。記念株主優待は今回のみの実施となるが、今後も株主還元施策については積極的に検討していく方針だ。

■Key Points

・ネット広告売上の回復により2025年6月期中間期は2ケタ増益に転じる

・2025年6月期は期初計画を据え置くも利益ベースでは上振れ余地あり

・2026年6月期業績目標の達成はM&A次第だが、持続的な利益成長を重視

・創立25周年の記念配当と記念株主優待の実施を発表、PBR(株価純資産倍率)1.0倍以上を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

提供:フィスコ

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