東エレク、レーザーテクなど軒並み上値追い、半導体セクターへの投資資金の攻勢加速
レーザーテック<6920>が大商いで最高値圏をまい進しているほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>がいずれも4連騰で上場来高値を更新、アドバンテスト<6857>も新値圏で強調展開を続けるなど半導体製造装置関連が軒並み高、ルネサスエレクトロニクス<6723>やソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>なども含め半導体セクターが総花的に買われている。前日の米国株市場ではインテル<INTC>が5%超の大幅高に買われたのをはじめ半導体関連株への買いが活発で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が史上最高値を更新、この流れが東京市場にも波及している。半導体メモリー市況も底入れが確認される一方、先端半導体に対する期待感も強い。先端半導体に不可欠とされるEUV露光装置はオランダに本拠を置くASML<ASML>がオンリーワン企業となっているが、このEUV露光装置向けマスク検査装置を独占供給するのがレーザーテクで、同社株は10月以降急勾配の上昇トレンドを描いている。また、東エレクは3次元積層技術で先駆しており、6月に発表した3次元NAND型フラッシュメモリー向けの新たなエッチング技術でも業界の耳目を驚かせた。また、アドテストは米エヌビディア<NVDA>のドル箱商品となっているGPU(画像処理半導体)向け検査装置で圧倒的な納入実績を持つ。日本の半導体製造装置メーカーは国際競争力に秀でているほか、国内でも政府の後押しによって、TSMC<TSM>の熊本工場や日の丸半導体新会社ラピダスの北海道千歳工場など半導体生産設備拡充の動きが加速しており、強力な追い風が意識されている。
株探ニュース