井関農機---Agrihubと農機OpenAPIの商業利用を実現
井関農機<6310>は13日、Agrihubと、農機OpenAPI仕様に基づいた商業ベースでのデータ連携を実現したことを発表した。
農機OpenAPIは、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が中心となり設立した「農機API共通化コンソーシアム」が、農業水産省の「農林水産データ管理・活用基盤強化事業」の採択を受けて、農機の協調データ項目の特定と共通化に取り組み、業界標準として取りまとめたAPIの標準的仕様である。普及により、ソフトウェアメーカーと農機メーカーの連携が容易になり、将来的には、農業者が複数メーカーの農機を1つのプラットフォームで一元管理できるようになるため、作業効率の大幅な向上が期待できる。
同社とAgrihubは、農機OpenAPIを活用し、井関農機の機械情報管理ソフト「AGRISUPPORT」から、機械の位置情報、稼働情報、燃料消費量のデータをAgrihubの栽培管理アプリ「AGRIHUB」に連携することを実現した。この連携により、機械の稼働情報が「AGRIHUB」上に自動的に取得可能となるため、農業者は、手入力で行っていた作業記録を軽減でき、作業軌跡や消費燃料の可視化によって、作業効率の比較や次回の作業計画の検討がよりスムーズに行えるようになる。
同社では、これまで培ってきた技術・ノウハウを基に、IoT技術を活用したスマート農機の開発や機械情報管理ソフト「AGRISUPPORT」の提供を通じ、農業の生産性向上を継続して支援していく。
《AK》
株探ニュース