シンニッタンがS高カイ気配、スパークス系によるTOB価格にサヤ寄せの動き
シンニッタン<6319>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の287円でカイ気配となっている。同社は前週末2月28日の取引終了後、スパークス・グループ<8739>が運営する日本モノづくり未来ファンドを通じ株式取得を目的に設立されたARTS-3が、シンニッタンに対し株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株403円で、完全子会社化を目的とする。シンニッタンの株価はTOB価格にサヤ寄せする流れとなっている。
買付予定数の下限は2483万2400株(所有割合66.67%)で、上限は設定しない。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、シンニッタンは上場廃止となる見込み。買付期間は3月3日から4月14日まで。スパークスはシンニッタンの鍛造事業や建機事業、物流事業における利益率の改善などを図り、企業価値の向上に向けた支援を進める方針。また、東プレ<5975>や日本製鉄<5401>と日鉄物産、日本パーカライジング<4095>との間でTOBへの応募契約を締結した。シンニッタンはTOBに賛同の意見を表明している。東京証券取引所は2月28日付で、シンニッタンを監理銘柄(確認中)に指定している。
株探ニュース