ローツェがS高カイ気配、為替評価益の発生で8月中間期経常利益は計画上振れで着地
ローツェ<6323>がストップ高の水準となる前営業日比1500円高の1万940円でカイ気配となった。11日の取引終了後に24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.4%減の409億9200万円と、減収で計画を下回った。一方、経常利益は同17.9%減の138億7800万円と、減益ながら計画を上回り、通期計画に対する進捗率は約64%と順調だった。直近で株価が下落基調を強めていたなか、決算発表が業況に対する過度な悲観を和らげる格好となり、仕切り直しの買いも集めたようだ。
半導体メーカーの設備投資の先送りの影響を受け、売り上げは低調に推移した。一方、第2四半期(6~8月)に入り、中国や米国向けの需要が回復基調となったという。想定よりも円安が進行したことを背景に、外貨建債権の為替評価益を計上し、経常利益と最終利益は計画に対し上振れて着地した。
株探ニュース