日ギアが急騰、原発向けバルブアクチュエーターで圧倒的シェア有し関連有力株としての認知進む
日本ギア工業<6356>が急騰、一時10%高の588円まで駆け上がり大陽線を示現、前週12日につけた年初来高値589円に肉薄する場面があった。脱炭素に向けた取り組みがグローバル規模で進むなか、エネルギー不足解消の手段として原発回帰が世界的なコンセンサスとなっている。今月1日に米政府がCOP28で、2050年までに世界全体の原子力発電の設備容量を3倍にすることを目指すことを宣言し、日米を含む22カ国が賛同したと報じられた。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きも、そうしたグローバルな流れに沿うものであり、株式市場でも電力株をはじめ原発関連株へ投資マネーが波状的に流入している。そうしたなか、同社は電力分野向けなどを中心に歯車装置事業を主力に展開し、日本の原子力発電所向けバルブアクチュエーターでは9割を超える圧倒的な商品シェアを誇ることで、関連有力株としての位置付けを確かなものとしている。
株探ニュース