JIG-SAW---2Q増収・2ケタ増益、データコントロール事業が順調に推移
JIG-SAW<3914>は、5日、2024年12月期第2四半期(24年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.7%増の17.40億円、営業利益が同13.7%増の3.85億円、経常利益が同16.5%増の3.93億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同32.2%増の2.93億円となった。
同社のクラウド・IoT分野全体を包括するデータコントロール事業の売上は、安定した完全ストック型ビジネス(サブスクリプションモデル及びリカーリングモデル)の継続課金売上と一時的なスポット売上で構成されている。当第2四半期においても、引き続き月額課金案件の受注獲得を推し進め、前年同期と比較して月額課金売上は1.30億円純増した。これにより、上場以来38四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となり、極めて堅調に推移している。
他方、中長期的な企業価値の向上と持続的な成長を実現するための人的資本経営の強化にも注力し、先行投資は過去最高の金額となった。
世界のIOT市場の拡大が予測される中、同社のグローバルデータコントロールサービスの需要も高まっており、米国Bluetooth Gateway大手Cassia Networks社に対し、同社のIoT-OPSを応用した24/7マネージド・ホスティングサービスを提供することが決定した。また、Raspberry Piの認定デザインパートナー兼公認リセラーであるSeeed Studio社との提携を通じ、次世代NEQTOエンジンをオールインワン産業用IoTゲートウェイに統合している。
さらに、酒井重工業<6358>と共同で開発に取り組む自動運転ローラについて、2024年10月から受注が開始される旨正式に発表された。
その他、各種クラウドを包括管理する「JIG-SAW PRIME」において、取引総額が6.04億円(前年同期比46.5%増)拡大した。
他方で、今後の高い事業成長を実現すべく、将来に向けた先行投資額は過去最高を更新し、前年同期と比較して約0.90億円増加となった。
2024年12月期の連結業績予想について、同社のビジネスの堅調な推移により現時点で過去最高の売上高が見込まれる状況であるが、データコントロール事業及びグローバルIoTビジネスの事業拡大や事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、業績予想は開示していない。
《SO》
株探ニュース