酒井重工業---25年月3期第1四半期は米国市場が増益も、減収減益
酒井重工業<6358>は9日、2025 年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.9%減の67.06億円、営業利益が同18.5%減の4.49億円、経常利益が同27.2%減の5.03億円、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益を2.88億円計上したことにより、同46.3%増の6.90億円となった。売上高は、建設機械市場も調整期を迎えていることで減収となった。利益面では収益構造改革の進展と円安効果により、売上総利益率が前年同期比3.3ポイント上昇の30.15%と改善したものの、売上減少と人件費増加を中心とする販管費増加の結果、営業減益を余儀なくされた。
セグメントの業績は以下の通りである。
日本では、国内販売が振るわず、売上高は前期比7.7%減の48.17億円、営業利益は同69.0%減の0.37億円となった。
米国では、インフラ投資法を背景とした高水準の道路建設投資が続いているものの、ディーラの在庫調整により販売の勢いが鈍化し、売上高は前年同期比4.3%減の22.05億円、営業利益は収益構造改革に円安効果が加わり、同98.6%増の3.87億円となった。
インドネシアでは、国内での販売および第三国輸出ともに減速し、売上高は前年同期比26.7%減の15.08億円、営業利益も同57.5%減の0.79憶円となった。
中国では、国内での販売が低迷するなか、グループ企業向け製品・部品輸出を拡大した結果、売上高は前年同期比4.4%減の3.81億円、営業利益は同5.1%減の0.35億円となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.1%減の330.00億円、営業利益が同17.7%減の27.30億円、経常利益が同18.8%減の27.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.0%減の18.30億円と5月14日に発表した期初予想を据え置いている。
《SI》
株探ニュース