トヨタは頑強、今期業績は自動車販売好調で上振れ余地
トヨタ自動車<7203>は全般軟調地合いのなか、前日終値近辺で売り物をこなし頑強な値動き。株価は前日まで3日続伸と戻り足を強めていた。米長期金利が低下基調にあるなかも、足もとドル・円相場が1ドル=108円台後半の推移と落ち着いた推移をみせていることで同社をはじめ自動車株にはポジティブに作用している。
世界的な自動車販売の好調が海外機関投資家の買いを誘導している。同社の21年3月期営業利益は減益ながらも2兆2000億円弱と市場コンセンサスを上回っての着地となったが、22年3月期は2兆5000億円と2ケタ伸長が見込まれている。半導体不足による生産調整も自動車需要そのものは旺盛であり、市場では同社の今期収益予想は依然保守的との見方が優勢となっている。また、脱炭素に向け電気自動車(EV)など電動車戦略に積極的な姿勢も評価されており、電動車販売台数については2030年に800万台という新たな数値目標を掲げている。
株探ニュース