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日ピストン Research Memo(5):世界の主要自動車メーカーに幅広く供給

特集
2022年12月27日 15時25分

■事業概要

3. 主要取引先

日本ピストンリング<6461>は、トヨタ自動車<7203>をはじめとする世界の主要な自動車メーカーに幅広く製品を供給しており、売上高の10%を超える特定の自動車メーカーに依存していないことが特徴だ。また、欧米の大手自動車メーカーや中国のローカル自動車メーカーへの供給も増加基調である。

4. 拠点展開

製造拠点は、同社の栃木工場(メディカルデバイスセンター、野木分工場を含む)のほか、国内製造子会社の(株)日ピス福島製造所、(株)日ピス岩手(一関市東台、一関市千厩町)、海外製造子会社のNPR of America,Inc.(NOA、米国)、日環汽車零部件製造(儀征)有限公司(NAMY、中国)、儀征日環亜新科粉末冶金製造有限公司(NAPM、中国)、PT.NT Piston Ring Indonesia(NTRI、インドネシア)、PT.NPR Manufacturing Indonesia(NPMI、インドネシア)、SIAM NPR Co.,Ltd(SNPR、タイ)、NPR Auto Parts Manufacturing India Pvt.Ltd(NPRI、インド)を展開している。

また海外の販売拠点としては、米国NOA、中国NAMY、タイSNPR、インドNPRIの営業所のほか、販売子会社のNPR of Europe GmbH.(NOE、ドイツ)、NPR Singapore Pte.Ltd.(NPRS、シンガポール)、E.A.Associates Sdn.Bhd(EAA、マレーシア)、及び韓国に事務所を展開している。

非自動車エンジン事業では新製品開発を推進

5. 新製品事業

同社では、非自動車エンジン分野の売上拡大に向けて、産業機器分野や医療分野を中心に新製品事業を推進している。

産業機器分野では、自動車の電動パワーステアリングやスカラーロボットのボールねじ循環駒として、産業機器向けメタモールドの拡販を推進している。さらに形状自由度や材料自由度の優位性を生かして、CASE※関連部品、ロボット、センサー、医療分野へ展開する方針である。

※Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared&Services(シェアリングとサービス)、Electric(電気自動車)の頭文字をとった造語。

医療分野では、2014年10月に歯科インプラント事業を譲り受けて医療機器製造販売業許可を取得した。これを生かして2020年9月には放射線科医療機器の輸入販売を開始、2021年4月には口腔内スキャナーの販売開始のほか、「NiFreeT」の具体的案件に向けた技術検討も開始した。2022年1月には、救急・災害用医療機器専門商社のノルメカエイシアを子会社化した。直近では、2022年9月に、MIM(Metal Injection Molding)工法による、外科用インプラントの標準規格ASTM-F2885に準拠した医療用チタン合金新材料(チタン6アルミニウム4バナジウム)の開発に成功した(詳細は後述)。

6. リスク要因・収益特性

リスク要因としては、景気変動・感染症・災害・その他の影響による自動車生産台数の減少がある。ただしグローバル自動車市場は新興国における自動車普及の進展などで中期的に拡大基調であり、同社にとっては当面の自動車生産台数の増減よりも、世界的な脱炭素社会の流れを背景とする中長期的な環境規制の影響(エンジンの低燃費化、ガソリンエンジンの減少、新たなクリーン燃料エンジン、自動車のEV化など)がリスク要因となる。同社はEV化が一気に進む可能性は低いと想定し、ガソリンエンジンのさらなる低燃費化や新たなクリーン燃料エンジンへの対応など自動車エンジンの進化に向けた技術開発を推進するとともに、徐々に進むEV化の流れも踏まえて、新製品事業で非自動車エンジン向け売上の拡大も推進する方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

提供:フィスコ

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