トヨタは地合い悪のなか底堅さ発揮、1ドル150円台の円安進行で輸出採算改善期待
トヨタ自動車<7203>が全般軟調地合いのなか底堅さを発揮している。前日の米国債券市場では長期債が売られ、10年債利回りが4.9%台後半まで上昇、日米金利差拡大を背景に外国為替市場ではドル買いの動きが活発化し、足もとで1ドル=150円台に入る円安となっている。輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い自動車株は株価の下支え材料となっている。その中でも前期実績ベースで営業利益が2兆7000億円を超えるトヨタは輸出採算改善効果も群を抜いており、収益上振れへの期待が募る。同社の24年3月期通期の想定為替レートは1ドル=125円で実勢はそれよりも25円あまり円安に振れていることで、株価面でも足もとではポジティブに作用している。
株探ニュース