日産自に大量の買い注文、「ホンダと経営統合」報道をサプライズ視
日産自動車<7201>がカイ気配のまま上昇している。18日付の日本経済新聞朝刊が、「ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議に入る」と報じた。ホンダ<7267>と日産自は持ち株会社を設立し、将来的には三菱自動車工業<7211>が合流することも視野に入れると伝えている。今年3月にホンダと日産自は、電動化などに向けた戦略的パートナーシップの検討開始について発表していた。国内自動車大手が経営統合となれば、戦後の日本経済にとって大きな転換点となる。経営不振に陥っていた日産自に対しては、統合による相乗効果が期待され、大量の買い注文が集まっている。三菱自もカイ気配を切り上げている。
日産自は同日、コメントを開示した。「報道の内容を含めて様々な検討を行っているが、現在決まっていることはない」としたうえで、更新情報があれば適切な時期にステークホルダーに公表する方針を示している。東京証券取引所は同日午前8時20分から55分の間、日産自の株式売買を一時停止した。ホンダも報道に関し、「将来的な協業について報道の内容を含め様々な検討を行っているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表している。ホンダは一進一退の動き。
株探ニュース