日本ライフライン---2Q増収、EP/アブレーション、外科関連、インターベンションが増加
日本ライフライン<7575>は2日、2019年3月期第2四半期(18年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.9%増の222.65億円、営業利益が同0.0%増の48.60億円、経常利益が同1.2%増の50.89億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同7.4%増の36.38億円となった。
リズムディバイスの売上高は、前年同期比14.2%減の31.96億円となった。心臓ペースメーカは、公定価格引下げによる影響に加え、仕入先における製品の供給力に制約があり、十分な数量の遠隔モニタリング装置を確保できず、販売数量が前年同期に比べ減少した。ICD関連は、7月にCRT-Dの新商品である「PLATINIUM 4LV SonR CRT-D(プラティニウム・4LV・ソナー・CRT-D)」の販売を開始し、拡販に努めている。しかし、競合他社のMRI(磁気共鳴画像)検査に対応した製品の影響により、ICD関連の売上高は、前年同期に比べ減少した。
EP/アブレーションの売上高は、前年同期比13.6%増の112.39億円となった。EPカテーテルは、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加しており、「BeeAT(ビート)」を中心に売上高が増加した。また、仕入商品の高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」も、症例数の増加に伴い伸長した。アブレーションカテーテルは、7月より販売の内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」の医療機関への導入が、順調に進んでいる。
外科関連の売上高は前年同期比8.6%増の55.88億円となった。人工血管関連は、腹部用の商品「AFX2ステントグラフトシステム」の販売数量が前年同期に比べ大幅に増加した。また、同商品と組み合わせて使用することで、多様な症例への対応が可能となるエクステンション「VELA(ベラ)」も寄与した。また、オープンステントグラフト「J-Graft FROZENIX(ジェイグラフト・フローゼニクス)」や人工血管が堅調に推移した。人工弁関連は、競合他社のTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)の普及を受け、同社の生体弁「CROWN PRT(クラウン・PRT)」の販売数量は前年同期に比べ減少した。
インターベンションの売上高は、前年同期比49.6%増の22.41億円となった。バルーンカテーテル及びガイドワイヤーは、公定価格引下げの影響により、前年同期に比べ減少した。その他の品目は、心房中隔欠損閉鎖器具「Figulla FlexII(フィギュラ・フレックスII)」が微減となったほか、貫通用カテーテル「Guideliner(ガイドライナー)」も、競合製品の影響を受け、売上高が減少した。一方、3月より販売の薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」は、当初計画を下回っているが、売上高の増加に寄与した。
2019年3月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比10.6%増(前回予想比5.4%減)の467.62億円、営業利益が同2.7%減(同7.3%減)の103.83億円、経常利益が同0.1%増(同6.4%減)の107.45億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%増(同3.8%減)の75.30億円としている。
《SF》
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株探ニュース