ムトー精工は1カ月半ぶり新値街道復帰、4~9月期営業8割増益で指標面の割安さ光る
ムトー精工<7927>が急速人気化、一時18%高の1860円と値を飛ばし9月下旬以来約1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。同社は自動車向けを中心に樹脂成形部品を手掛けるが、半導体不足などサプライチェーン問題の解消による自動車生産回復が収益環境に追い風となっている。また、同社は海外売上高比率が約7割と高く、そのなかタイや中国でデジタルカメラ向け部品の受注が活発で業績に貢献している。前週末10日取引終了後に、24年3月期上期(23年4~9月)の決算を発表、営業利益は前年同期比78%増の10億7400万円と大幅な伸びを達成した。これを手掛かり材料に投資マネーが攻勢をかけている。同社株はバリュー株としての側面もあり、PER9倍台でPBRは0.7倍台に過ぎない。しかも、配当性向40%目標を掲げ今期年間配当は79円を計画、配当利回りが4.3%前後と非常に高いことも注目されている。
株探ニュース