■ウェーブロックホールディングス<7940>の業績動向

3. 財務状況と経営指標

2024年3月期第2四半期末の資産合計は前期末比1,388百万円増加の27,656百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が291百万円、営業債権が406百万円、たな卸資産が180百万円それぞれ増加した。固定資産では金属調加飾フィルムの能力増強投資により有形固定資産が244百万円増加したほか、RP東プラの株式取得に伴い投資有価証券が487百万円増加した。

負債合計は前期末比1,031百万円増加の11,466百万円となった。未払法人税等が280百万円減少した一方で、有利子負債が1,230百万円増加した。純資産合計は同356百万円増加の16,190百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上427百万円に対して、配当金127百万円を支出した。

経営指標を見ると、有利子負債の増加に伴い有利子負債比率が29.2%と前期末比7.2ポイント上昇したものの、水準としては低く、自己資本比率も58.3%と高水準で推移していることから財務内容は健全な状況にあると判断される。有利子負債の増加分については、RP東プラの株式取得や今後の成長投資資金を目的としたものである。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）

《SI》

提供：フィスコ

株探ニュース