<動意株・6日>(前引け)=イトーキ、クラウドW、フジミインコ
イトーキ<7972>=マド開け急伸。同社は5日の取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.4%増の1021億2300万円、経常利益は同6.1%増の78億900万円、最終利益は同18.2%増の58億円だった。7~9月期において、経常利益は同3.7倍、最終利益は同3.5倍と大幅な増益となっており、好感されたようだ。ワークプレイス事業では、新たな働き方にあわせたリニューアル案件やオフィス移転に伴う需要を背景に売上高が好調に推移した。全社ベースで1~9月期としては過去最高の業績となった。
クラウドワークス<3900>=もみ合い上放れる。同社は5日の取引終了後、24年9月期の連結決算発表にあわせ、25年9月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比30.0%増の222億4700万円、営業利益予想は同20.0%増の16億800万円とした。加えて、株主優待制度に関する発表も行った。フリーランスや副業者の活用やDXの推進による業務の効率化への需要拡大が見込まれるなかで、企業の生産性を向上させるソリューションの提供により事業の成長を図る方針。経常利益と最終利益の予想は未定とした。同社は今年8月に上場10周年記念株主優待の実施を発表。300株以上を保有する株主に対し、今年12月末日を基準日としてQUOカード1万5000円分を贈呈するといった内容だった。今回の発表では300株以上を1年以上保有する株主に対し、25年12月末日を基準日としてQUOカードを1万円分贈呈するというもの。中長期的に株式を継続保有してもらうことを目的とする。
フジミインコーポレーテッド<5384>=大幅高。半導体を製造する際の研磨製品大手である同社は5日の取引終了後に25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.3%増の307億4600万円、最終利益は同29.4%増の43億7000万円となった。7~9月期の最終利益は同48%増だった。堅調な業況を好感した買いが集まったようだ。シリコンウェハー向け製品では顧客の稼働状況の回復に伴い売上高が増加。原材料価格の上昇分を製品価格に転嫁した影響も現れた。CMP製品では先端ロジックデバイスやメモリー向けの販売が伸長。ハードディスク基板向け製品の需要も増加し収益を押し上げた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
株探ニュース