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フォーバル Research Memo(1):今期は増収増益。DX推進関連、電力、総合環境コンサルティングなどが寄与

特集
2024年3月28日 16時41分

■要約

フォーバル<8275>は、「中小・小規模企業の利益に貢献する次世代経営コンサルタント集団」を旗印に事業を展開している。IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングを得意とし、総合コンサルティング、海外進出支援、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングサービスを行う。

1. 事業概要

同社の売上・利益は、主にフォーバルビジネスグループとフォーバルテレコムビジネスグループで構成されている。事業の柱であるフォーバルビジネスグループでは、中小・小規模企業向けに、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングのほか、総合コンサルティング、海外進出支援、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングサービス、OA・ネットワーク機器の販売、サービスの取り次ぎなどを手掛ける。

2. 業績動向

2024年3月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比9.2%増の45,981百万円、営業利益が同77.3%増の1,911百万円、経常利益が同61.5%増の2,109百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同104.9%増の1,236百万円となり、売上高、各利益とも順調に推移した。売上面では、中小・小規模企業や自治体におけるDX推進の機運の高まりを受けてアイコンサービスなど各種サービスが順調に拡大したことに加え、自家消費ニーズの高まりを受けて太陽光発電システムが増加したことなどが増収に寄与した。利益面では、前年同期に電力サービスの仕入価格上昇の影響を受けた反動で売上総利益が改善したことに加え、販管費の伸びを抑制したことなどにより、大幅増益となった。

2024年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の62,000百万円、営業利益が同22.8%増の3,000百万円、経常利益が同10.4%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.1%増の1,900百万円と、売上高・各利益ともに増収増益予想である(期初予想通り)。第3四半期を終えた進捗率では、売上高及び各利益ともに例年を上回り、順調に推移している。

3. 成長戦略・トピック

同社は2024年2月に(株)Meisinを完全子会社化した。Meisinは千葉県を中心に全国6拠点で通信機器、セキュリティ機器等の販売の他、不動産事業を行っており、全国に約 6,000 件の中小・小規模企業である顧客を保有する。鈴木竜一郎代表取締役社長が一代で築き上げた企業であり、その営業力には定評がある。Meisin が保有する販売網にフォーバルのアイコンサービスを展開することによる利益率向上や相互の顧客とのクロスセル効果等、両社の事業の親和性が高いと判断した。Meisinの直近(2023年8月期)の業績は、売上高2,527百万円、営業利益222百万円と良好である。両社は2年以上前から事業提携を行っており、即戦力として期待できる。

4. 株主還元策

同社は、配当による株主への利益還元を重要な経営課題の1つとして認識している。今後の事業計画や財務状況など、中長期的観点から内部留保と安定した成果配分、双方のバランスに配慮して配当金を決定するとしており、配当性向は公約していない。同社は、安定的な利益成長を背景に増配を続けており、過去10期の配当金は増配または同額、配当性向は30%前後以上の実績がある。2024年3月期は、堅調な増益予想を背景に、配当金28.00円(前期比1.00円増配)、配当性向37.9%を予想する。第3四半期を終えて進捗は順調であり、業績及び配当の上振れの可能性もあると弊社では評価している。

■Key Points

・2024年3月期第3四半期は増収増益。DX推進関連の各種サービスの拡大、電力サービスの収益回復、総合環境コンサルティングビジネスグループの黒字化などが増益に寄与

・2024年3月期は売上高62,000百万円、営業利益3,000百万円を予想(期初予想通り)。売上高及び各利益の第3四半期進捗率は例年を上回る

・千葉県を中心に通信機器・セキュリティ機器等の販売を行うMeisinを完全子会社化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《AS》

提供:フィスコ

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