8281東証P貸借
業種 小売業

ゼビオホールディングス 株価材料ニュース

1,214
+14
+1.17%
業績
(15:00)
PTS

1,210

(21:44)
株価は20分ディレイ

【杉村富生の短期相場観測】 ─セオリー的には逆行高銘柄を狙う!

市況
2024年6月2日 9時15分

「セオリー的には逆行高銘柄を狙う!」

●引き続いて有効なGARP戦術!

短期的には厳しい相場環境である。日経平均株価は3月22日に4万1087円(ザラバベース)の高値を付けたあと、3万8000円の攻防戦に陥っている。5月30日には瞬間、939円安の急落を演じた。売り方(ショート筋)と買い方(ロング筋)のせめぎ合いが6月14日のSQ(先物・オプションの特別清算指数の算出)まで続くだろう。

マーケットが気にしているのは業績予想の慎重さ(2025年3月期は減益が不可避)、日銀の金融政策(10年物国債利回りは2011年以来の1.1%台乗せ)、燻る円高圧力(主軸企業の想定為替レートは1ドル=130~145円)、政治の迷走(6月23日の国会会期末に衆院の解散・総選挙説が浮上)などだ。さらに、地政学上のリスクがある。

ただ、再三指摘しているように、個別物色機運は極めて旺盛だ。投資意欲は衰えていない。先週来、南淡路、名古屋、札幌、仙台に行ったが、講演会場は熱気に溢れている。日経平均株価は34年ぶりの高値水準だ。投資家の皆さんはそれなりに儲かっている。そろって、「買いたい」と。それに、各地に優良株の長期投資による“株長者”が存在する。

いわゆる、GARP(Growth at Reasonable Price)戦術である。優良株、良くなる株の安いところを丁寧に買う。そして、すぐには売らない。Buy and hold作戦だ。ウォーレン・バフェット氏の手法、および新NISA(少額投資非課税制度)、従業員持ち株会(基本はドルコスト平均法)に通じる。

結局、5月30日の日経平均株価の大引けは502円安だったが、注目すべきなのはプライム市場の値下がり銘柄が615、値上がり銘柄が982となっていたこと。決して全面安ではない。やはり、当面は総論(インデックス)に惑わされず、各論(銘柄)勝負が有効と思う。すなわち、月並みな表現だが、森を見ず、木を見よ、の投資方針である。

●長期的な視点では何の不安もなし!

セオリー的には逆行高の強い銘柄を攻めるのが基本だ。ペットブームを背景に、動物医療保険が伸びているアニコム ホールディングス <8715> [東証P]、クレーンゲームが大ヒット、ポストコロナのメリットを享受しているラウンドワン <4680> [東証P]、乳製品の輸入・販売を手掛けるラクト・ジャパン <3139> [東証P]は狙える。

国策(国家主義)に沿うガバメントクラウドのさくらインターネット <3778> [東証P]、小型衛星のQPS研究所 <5595> [東証G]、ドローンのACSL <6232> [東証G]、宇宙ビジネスのアイネット <9600> [東証P]、防衛関連の三菱重工業 <7011> [東証P]はロングランに注目できる。

このほか、下値不安が乏しいという視点ではPBRが0.4倍前後のゼビオホールディングス <8281> [東証P]、PERが13倍前後のインバウンドテック <7031> [東証G]、株価320~330円のFIG <4392> [東証P]、PBR0.69倍の巴川コーポレーション <3878> [東証S]などはどうか。

短期的な視点はともかく、長期的な視点ではまったく心配していない。いまや、マグニフィセント・セブン(アメリカ市場の時価総額上位7社)の時価総額は2230兆円、AI(人工知能)で先行するマイクロソフト<MSFT>、エヌビディア<NVDA>、メタ・プラットフォームズ<META>のMnMの時価総額は1130兆円に膨らんでいる。

ちなみに、7人のサムライ(東京市場の時価総額上位7社)の時価総額は150兆円にすぎない。いや、東証プライム市場には1646社上場しているが、その時価総額は約950兆円だ。MnMの3社に負けている。アメリカ市場の時価総額8672兆円の9分の1にとどまっている。悲しすぎる話ではないか。

2024年5月31日 記

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる