三谷産業が3日ぶり反落、子会社の原薬製造不正疑いで富山県が立ち入り調査と伝わる
三谷産業<8285>が3日ぶりに反落した。この日、同社の子会社で富山市に主力工場を持つアクティブファーマ(東京都千代田区)に対し、医薬品医療機器法に違反する不適切製造が行われていた疑いがあるとして、富山県が立ち入り調査を行っていたことが25日に分かったと、北国新聞電子版が報じた。国から承認を受けた手順で原薬を製造することが義務づけられているにもかかわらず、承認外の方法で原薬が製造されていた可能性があり、1回目の調査は今年5月に行われ、その後も県は調査を継続したという。子会社の不正疑いによる今後の事業への影響を懸念した売りが膨らんだ。
三谷産業は2021年、品質不正問題で現在は経営再建中の日医工(富山市)が保有していたアクティブファーマの全株式を取得し、それまで51%を出資していた同社を完全子会社化していた。北国新聞によると、アクティブファーマでは日医工の不適切製造が明るみに出た後も、承認手順と異なる製造が続けられていた可能性があるという。
なお、三谷産業は25日の取引終了後、プライム市場からスタンダード市場へ市場区分を変更する選択申請を行うことを決め、同日に申請したと開示している。
株探ニュース