三菱UFJは後場上げ幅拡大、日銀がYCC柔軟化・利回り1%での連日指し値オペ実施へ
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が後場に上げ幅を拡大した。日銀は28日までに開いた金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用を柔軟化すると発表した。長期金利の変動幅の上限はこれまでどおり「0.5%程度」をメドとするが、10年物国債金利について、1.0%の利回りでの指し値オペを原則的に毎営業日実施する。これに伴って、日銀はこの日の午後、利回りが1%になるように指定した銘柄を無制限に購入する指し値オペを通告した。
従来のYCCの枠組みを維持しつつも、長期金利について実質的に1%までの上昇を許容したとの受け止めた投資家が、利ザヤ改善への思惑から銀行株に買いを入れたようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>、りそなホールディングス<8308>も強含み。東証の業種別指数で銀行業の上昇率は2%を超えた。
株探ニュース