三井住友FGなど銀行株が堅調、日銀の6月利上げシナリオ意識した資金流入続く
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が朝安後に切り返し、2007年以来の高値圏で推移。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに加え、北洋銀行<8524>をはじめ地銀株の一角も頑強な動きをみせている。6月にも日銀が利上げに踏み切るとの見方が市場の一部で広がっており、国内金利の上昇による事業環境への好影響を見込んだ買いが銀行セクターに入っている。
米ブルームバーグ通信が17日、元日銀調査統計局長で一橋大学国際・公共政策大学院教授の関根敏隆氏が、「日本の金融緩和度合いの大きさを踏まえれば、日銀が政策調整を進めることは自然であり、状況が許せば6月の金融政策決定会合での追加利上げもあり得るとの見解を示した」と伝えた。米国市場で長期債価格が下落(長期金利が上昇)したことも相まって、日本の長期金利には上昇圧力が掛かっている。一部で買い入れ減額観測があったこの日の日銀の定例の国債買い入れオペは、買い入れ額は前回から据え置かれたが、オペ通告後は目先の不透明感が後退したとの受け止めもあって、上げ幅を拡大する銀行株が散見される。
株探ニュース