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佐藤志樹氏【週明け波乱スタート、日経平均急落で次の展開は】(1) <相場観特集>

特集
2024年6月17日 18時30分

―3万8000円台を一時割り込む、ここは売りか買いか―

17日の東京株式市場は日経平均株価が急反落、一時800円を超える大幅な下げで一気に3万8000円台を割り込む波乱含みの展開に見舞われた。ここ最近は上値が重く3万9000円を軸にもみ合い圏で推移していたが、きょうは攻防ラインとなっていた25日移動平均線を下放れる形となった。ここは買い場なのか、それとも一段の下値リスクに身構えるところか。今後の東京市場の動向について、ファンダメンタルズや需給など幅広い観点からの分析に定評がある市場関係者2人に意見を聞いた。

●「下値リスク限定的で雄飛のタイミング待ち」

佐藤志樹氏(東洋証券 ストラテジスト)

全体相場は目先リスク回避の流れが強まっているが、ここは基本的に押し目買いを念頭に置き買い場を探る場面とみている。きょうは日経平均が波乱含みの下げに見舞われたが、ここから一段と下値を売り込むほどの悪材料が露呈しているわけではなく、冷静に対処したい。外部環境をみると、欧州はフランスをはじめ極右勢力の台頭で政局不安が取り沙汰されており、米大統領選でトランプ前大統領が返り咲きを果たすケースを考えると、世界的にナショナリズムに傾斜することへの警戒感は拭えない。しかし、株式市場がこれによって下降トレンド入りするという流れも想定しにくい。

欧州に続いて米国でもFRBが遅かれ早かれ利下げに向かうとなれば、株式の相対的な優位性が高まる。警戒されてきた中国経済も方向的には改善傾向にある。日銀は金融政策決定会合で国債買い入れの減額を決めたが、想定よりもハト派姿勢にあることで株式市場でも過度な不安心理は後退した。また、政治面からは国内では東京都知事選を控えるが、小池百合子都知事が再選される形で株式市場は織り込みが進んでいるとみられ、この通りであれば波乱要素とはなりにくい。

もっとも日経平均の上値が重いことも事実で、今は4万円を目指して買い上がっていくような材料が見当たらない。当面は売り物をこなし、リバウンドを交えながらも下値を固めていく展開だが、3万7500円どころを下値メドに徐々に上昇トレンドに回帰する流れを想定する。向こう1ヵ月の日経平均の上値は3万9500円前後とみている。

個別の物色対象としては、富士フイルムホールディングス <4901> [東証P]や第一三共 <4568> [東証P]など医薬関連株や、消費関連の勝ち組であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]やアシックス <7936> [東証P]などに注目。また、個別にはグローバルニッチの有望株であるデクセリアルズ <4980> [東証P]の押し目にも着目したい。このほか、ここ調整局面にある三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]や三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]などメガバンクは下値を拾うチャンスとみている。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(さとう・しき)

明治大学商学部卒。2013年東洋証券に入社。同年より、9年間個人投資家を中心とした資産アドバイザーを経験し、2022年4月より現職に。

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