セレンディップ・ホールディングス<7318>は4日、同日開催の取締役会において、大垣共立銀行<8361>のグループ会社であるOKBキャピタル(本社：岐阜県大垣市)が運営する大垣共立事業承継2号投資事業有限責任組合と共同で新設するSPC(特別目的会社)を通じて、イワヰ(本社：三重県津市)の株式を取得し、子会社化することについて決議したと発表した。

取得価額は9.11億円、取得予定日は2024年10月11日。

イワヰは自動車のボディー・シート部品の金属加工を主力とし、大型プレス機などの機械設備を持つ。コロナ禍による自動車業界の需要急減に伴い2020年8月に民事再生の開始手続きを受け、地方銀行が主に出資するファンドの傘下で立て直しを進めてきたが、一定の目途がついたとの判断から経営の引継ぎに至った。SPCの快進オートモーティブ(本社：愛知県名古屋市)がイワヰを子会社化する。

セレンディップ・ホールディングスは、2021年に大垣共立銀行と中堅・中小のモノづくり企業の事業継承支援などを目的に業務提携した。傘下に自動車のオートマチックトランスミッション部品の金属加工を手がける佐藤工業(本社：愛知県あま市)を抱えており、今後、同社、OKBキャピタル、佐藤工業との間で、経営の生産性の向上、売上増加、設備の効率的活用および設備投資の抑制、生産付随業務の共通化による費用の外部流出の削減、バックオフィスの共通化による経費の削減といったシナジーの創生を目指してゆく。

《AK》

提供：フィスコ

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