フジ住がマドを開けて切り返しへ、累進的配当政策の導入発表受けPER・PBRの割安さに再脚光
フジ住宅<8860>が全般軟調地合いに抗して物色人気、マドを開けて切り返す展開で一時24円高の715円まで上値を伸ばした。大阪を本拠とする大手住宅メーカーで注文住宅、マンションのほかリノベーション住宅でも群を抜く実績を持っている。業績は好調を堅持し24年3月期は営業利益段階で前期比5%増の64億円を見込むが、株主還元にも積極的に取り組む。17日取引終了後、配当政策の基本方針を開示、配当維持もしくは増配を基本とする累進的配当政策を導入することを発表した。なお、既に今期を含めて14期連続で減配がなく、増配または配当維持を継続中だ。ポイントとなるのは株価指標で、PER6倍台、PBR0.5倍台は割安感が際立っており、会社側のリリースを受けて改めて株価の水準訂正を見込んだ買いが流入している。
株探ニュース