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インテリックス Research Memo(1):2025年5月期は大幅増益見通し

特集
2025年2月21日 13時01分

■要約

インテリックス<8940>は中古マンションをリノベーション(再生)してから販売するリノベーションマンションの先駆け的企業で累計販売戸数は2.7万件超と業界トップの実績を誇る。同マンションの販売を中心としたリノベーション事業分野と、一棟もの収益不動産物件の販売やアセットシェアリング事業(不動産小口化販売)、リースバック事業、ホテル事業等で構成されるソリューション事業分野を展開し、収益ポートフォリオの多様化と安定化に取り組んでいる。また、2021年から省エネリノベーション「ECOCUBE(以下、エコキューブ)」の販売を開始するなど、脱炭素社会に貢献しながら成長を目指す戦略を打ち出している。

1. 2025年5月期中間期の業績概要

2025年5月期中間期(2024年6月?11月)の連結業績は売上高で前年同期比0.2%減の22,634百万円、営業利益で同624.6%増の1,736百万円となった。売上高はリノヴェックスマンションの販売件数減少によりリノベーション事業分野が同12.1%減となったものの、一棟収益物件等の売却やホテル事業の好調によりソリューション事業分野が同85.2%増と大きく伸張したことで横ばい水準となった。利益面では、長期滞留物件の販売を前期に実施し、物件入れ替えが進展したことでリノベーション事業分野の収益性が改善したほか、好採算の一棟収益物件を売却したことが増益要因となった。期初計画(売上高21,280百万円、営業利益1,293百万円)に対しても、リノヴェックスマンションの販売件数や利益率、並びに一棟収益物件の売却やホテル事業等の収益等が想定を上回ったことで、売上高、営業利益ともに上振れて着地した。

2. 2025年5月期業績の見通し

2025年5月期の連結業績は売上高で前期比8.6%増の46,365百万円、営業利益で同121.6%増の2,063百万円と期初計画(売上高45,011百万円、営業利益1,619百万円)を上方修正した。中間期の上振れ分を反映させたもので、下期業績は期初計画を据え置いた。リノベーション事業はリノヴェックスマンションの収益性が想定を上回るペースで改善しているため、利益ベースでは計画を達成できる見通しだ。ソリューション事業は、期初に予定していたリースバック事業における流動化案件は今期は実施しない予定であるものの、アセットシェアリング事業の拡大や一棟収益物件、ホテル事業の拡大等により増収増益が見込まれる。

3. 成長戦略

成長戦略として、「既存主軸事業の収益化」と「先行投資事業の拡充」による『両利き経営』の実践により効率性と収益性の向上を図り、中長期的な企業価値向上を目指している。既存主軸事業の収益力強化については順調に進んでおり、主力のリノヴェックスマンションでは需要が旺盛な高価格帯物件の積極仕入と省エネリノベーションの推進により差別化を図る方針だ。先行投資事業となる不動産売買・仲介事業者向けDXサービス「FLIE ONE(フリエワン)」は、物件確認システムやスマート入退室管理サービスの導入が大手不動産会社を中心に進んでおり、2026年5月期以降に収益貢献が期待できる状況となっている。

4. 株主還元策

同社は株主還元方針として、従来は連結配当性向30%以上を目安に業績連動型の配当を実施してきたが、2025年5月期より、同基準に加えてセーフティーネットとして下限配当額を20.0円に設定し、安定的な配当を行う方針を発表した。2025年5月期の1株当たり配当金は創立30周年記念配当14.0円を含めて前期比15.0円増配となる34.0円を予定している。

■Key Points

・2025年5月期中間期は好採算の一棟収益物件の売却が寄与し期初計画を上回る大幅増益を達成

・2025年5月期通期業績を上方修正、2期連続の増収増益となる見通し

・両利き経営の実践により、中長期的な企業価値向上を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

提供:フィスコ

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