川崎汽など海運株の人気際立つ、バリュー株物色の波に乗り需給面での取組妙味も
川崎汽船<9107>が一時225円高の5310円と値を飛ばし連日の年初来高値、売買代金も全上場企業のなかで第2位に入る人気となっている。同社株をはじめ日本郵船<9101>や商船三井<9104>も新値街道を併走、海運株人気が際立つ。バリュー株への投資資金流入が顕著だが、低PBR・高配当利回りの海運はその象徴として買われている。コンテナ船市況の低迷が続いているほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船運賃の動向を表すバルチック海運指数も8月中旬以降は再び下落基調を示しているが、海運セクターはその状況を織り込んだうえで人気化している。各銘柄とも信用倍率が拮抗し、日証金では逆日歩がついており、株式需給面からの取組妙味もポイントとなっている。
株探ニュース