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明日の株式相場に向けて=インバウンドは穴株の宝庫

市況
2023年8月14日 17時00分

3連休明けとなった14日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比413円安の3万2059円と大幅反落。前週末の欧州株市場がほぼ全面安。米国株市場では医薬品のメルク<MRK>や石油メジャーのシェブロン<CVX>などが買われNYダウはプラス圏で着地したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は終始軟調だった。東京市場も 半導体関連などを中心にまたもやリスクオフの波に晒された。米国ではアップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>といったGAFAM、今風に言えば「MATANA」が売られ、グロース株への向かい風が強い。企業の決算発表は、米国に続いて日本もきょうでほぼ一巡。今週は再びマクロの経済指標に視点が移りやすいが、インフレ懸念が希薄化したはずの米国で、再び長期金利、短期金利ともに上昇傾向にあるのは少々不気味である。日本も原油高と円安の同時進行でインフレの足音がはっきりと聞こえる状況下、0.6%台の10年債利回りにイレギュラー感はもはやなく、1%ラインに徐々に近づいていくイメージがある。

目先は半導体関連が気勢を削がれている。ただ、販売苦戦が伝わるスマートフォンだが、来月下旬に「iPhone15」の発売を控え、これを契機に流れが変わる可能性がある。一方、生成AI関連の市場拡大はもはや止まらない状況なので、その点で半導体関連株は風向きがいつどこで追い風に変化しても不思議はない。焦って拾う必要はないが、押し目買いの好機が近づいているという認識は持っておいた方がよい。

ただし、足もと生成AIのシンボルストック的な位置づけにあった米エヌビディア<NVDA>の株価が変調で、この動向はマークしておかなければならない。バイデン米政権の対中半導体規制が、業績面でどの程度のハレーションを起こすのかは定かではないが、これは株価に聞くよりない。同社株は直近でサポートラインとなっていた25日移動平均線を下回ってきたが、75日線までの調整で止まるのかどうか、ひとつの正念場を迎えている。

全体軟調地合いのなかで、今が旬といえるのはやはりインバウンド関連ということになる。今週16日の引け後に7月の訪日外客数が発表されるが、当然ながら好調な伸びが予想され、これは素直に株価の刺激材料となる。市場関係者は「7月分はともかく、来月に発表される8月の訪日客数はかなりインパクトの強い数字が想定され、株式市場はそこまで織り込みに行く」(中堅証券ストラテジスト)とする。直近、中国政府が日本を含む約80カ国への団体旅行を新たに解禁したことで、次回発表分からようやくフルスペックに近いインバウンド特需が反映される算段となる。

裾野は広く穴株の宝庫だが、関連銘柄ではまずコスモスイニシア<8844>に出遅れ修正妙味がある。同社が展開するアパートメントホテル「MIMARU」は外国人観光客に人気の京都で存分に特需を満喫、今後も期待が大きい。株価はようやく新高値圏に浮上したが、PER6倍台、PBR0.5倍台で株価指標面からみれば水準訂正は緒に就いた段階に等しい。また、当欄で何度も取り上げている銘柄ではあるが、北海道から沖縄まで日本全国でホテルやレストランなどを展開する明治海運<9115>の押し目はマークしておきたい。

とりわけ、外国人は日本独自のカルチャーに関心が高い。カラオケもその一つで、関連銘柄のコシダカホールディングス<2157>は新値街道に突入している。また、UFOキャッチャー(クレーンゲーム)ではキャラクターぬいぐるみなどの景品企画販売を行うエスケイジャパン<7608>も目が離せない。そして、ここ大ブームともなっている「ガチャガチャ」、いわゆるカプセルトイも日本人以上に外国人にとって誘引力のある商品カテゴリーと指摘する声がある。数百円が普通で、日本人だと冷静に割高と思ってしまいがちだが、訪日客にとっては旅先での遊び心をくすぐるにはもってこいの値ごろ感、UFOキャッチャー同様にコト消費の要素も多分にあり、対インバウンドの秘密兵器は案外こうした範疇の商品かもしれない。同関連銘柄ではハピネット<7552>の押し目などに着目してみたい。

あすのスケジュールでは、4~6月期GDPが朝方に発表されるほか、5年物国債の入札も予定。また、終戦の日で全国戦没者追悼式が行われる。海外では7月の中国工業生産、7月の中国小売売上高、7月の中国都市部固定資産投資、7月の中国失業率などが注目されるほか、欧州では8月の独ZEW景気予測指数が発表される。米国では7月の小売売上高、7月の輸出入物価、8月のNY連銀製造業景況指数などにマーケットの関心が高い。(銀)

出所:MINKABU PRESS

株探ニュース

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