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飯野海運 Research Memo(7):2020年3月期は経常・最終減益予想

特集
2019年7月3日 16時07分

■今後の見通し

1. 2020年3月期連結業績予想

飯野海運<9119>の2020年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.9%増の89,000百万円、営業利益が同0.4%増の4,800百万円、経常利益が同12.8%減の4,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.9%減の3,800百万円としている。前提となる平均為替レートは110.00円/米ドル(前期実績は110.67円/米ドル)で、平均燃料油価格は430米ドル/MT(同430米ドル/MT)としている。

売上高は、新造船竣工による隻数の増加、燃料油価格変動に伴う価格調整条項(BAF)による補填効果、ケミカルタンカーの市況回復などで前期比4.9%増収予想である。営業利益は、外航海運業におけるケミカルタンカーの市況回復効果を見込むが、一方で外航海運業における入渠関連費用の増加、不動産業におけるテナント退去に伴う一時的な稼働減などのマイナス要因を見込み、全体として横ばいにとどまる予想だ。経常利益は営業外収益の受取配当金の減少、親会社株主に帰属する当期純利益は特別利益の船舶売却益の剥落で、いずれも減益予想としている。

全社ベースの営業利益0.2億円増益分析は、増益要因がケミカル(船隊整備、市況回復)27.0億円、減益要因がオイル(入渠影響)9.0億円、ドライバルク(売船影響、入渠影響、市況影響)4.0億円、内航・近海(入渠影響)3.0億円、不動産(テナント退去による一時的稼働減)8.0億円、ガス1.0億円、為替・他3.0億円としている。

なお第2四半期累計の連結業績予想は、売上高が前年同期比4.8%増の44,000百万円、営業利益が同54.6%減の1,500百万円、経常利益が同66.4%減の1,100百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同80.6%減の900百万円としている。期後半のケミカルタンカー市況改善効果の本格化、不動産業における新しいテナント入居を見込み、下期偏重の計画である。

海運業では米中貿易摩擦の影響、2020年1月適用開始のIMO船舶燃料硫黄分規制(SOx規制)強化の影響など、不透明感が強い状況だが、既存契約の有利更改や効率配船などで運航採算の向上を図るとしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SF》

提供:フィスコ

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