グロース市場の戻り鮮明、円高の影響軽微で株式需給の整理進捗が投資資金呼び込む
日経平均株価が一時500円以上の大幅安に見舞われるなど、東京市場は主力株中心にリスク回避ムードの強い地合いとなっているが、中小型株物色の流れは健在で東証グロース指数は3%近い上昇で3日続伸と戻り足が鮮明。8月5日の日本株暴落を経て、グロース市場の銘柄は信用買いの投げ売りで上値が軽くなっており、急速なリバウンドに転じている。グロース市場指数は6日以降きょうまでの14営業日で下げた日はわずか1日間のみ。前週末の米国株市場では小型株指数であるラッセル2000が3%を超える上昇をみせるなど中小型株への物色意欲が盛り上がっており、東京市場にもこの流れが波及している。また、外国為替市場で1ドル143円台半ばまで円高が進行しており、外需の主力銘柄が手掛けにくくなっていることも、内需系の多いグロース市場の銘柄に投資資金が誘導される背景となっているようだ。そのなか、時価総額上位の銘柄ではタイミー<215A>、GENDA<9166>、フリー<4478>などの上げが目立ち全体指数を押し上げている。
株探ニュース