１）本日（3月21日）引け後に発表された決算・業績修正

●イチオシ決算

【神奈交 <9081> [東証Ｐ]】　★今期経常を一転46％増益に上方修正・19期ぶり最高益、配当も20円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の47.7億円→71.5億円に49.9％上方修正。従来の2.9％減益予想から一転して45.6％増益を見込み、一気に19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。バス事業において定期券利用を中心に旅客需要が想定を上回ったことに加え、自動車販売事業で商用車の新車販売台数や車両整備台数が増加したことなどが上振れの要因。

一方、減損損失の計上を踏まえ、最終利益は従来予想の30.4億円→28.7億円に下方修正した。

併せて、年間配当を従来計画の40円→60円(前期は40円)に大幅増額修正した。

●サプライズな決算発表・業績修正

ジャパンＦ <2599> [東証Ｓ]　　★今期経常を38％上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の8.9億円→12.3億円に38.2％上方修正。増益率が2.8倍→3.9倍に拡大する見通しとなった。新たな販売領域を含めた受注が通期で拡大し、売上高が計画を上回ることが寄与。生産性向上に加え、エネルギー使用量の低減や政府の価格抑制策の延長によるエネルギーコストの改善も利益を押し上げる。

ジーダット <3841> [東証Ｓ]　　★今期配当を10円増額修正

◆24年3月期の期末一括配当を従来計画の30円→40円(前期は25円)に大幅増額修正した。創業20周年記念配当10円を実施する。期末配当利回りは3.40％に上昇。権利付き最終日の27日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。

エスクロＡＪ <6093> [東証Ｓ]　　★前期経常を19％上方修正

◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の3億8500万円→4億5700万円に18.7％上方修正。増益率が42.1％増→68.6％増に拡大する見通しとなった。不動産価格の高止まりによる売却ニーズの停滞で不動産オークション事業は苦戦したものの、子会社サムポローニアの事業開始に伴う初期費用が抑制されたことに加え、金融機関向け住宅ローン関連の事務受託サービスが好調に推移し、利益は上振れした。

西鉄 <9031> [東証Ｐ]　　★今期最終を一転20％増益・最高益に上方修正、配当も5円増額

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の170億円→221億円に30.0％上方修正。従来の7.4％減益予想から一転して20.3％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。固定資産(信託受益権)の譲渡に伴い、特別利益が発生することが上振れの要因。

併せて、鉄道開業100周年記念配当5円を実施する形で、年間配当を従来計画の35円→40円(前期は35円)に増額修正した。

ＪＡＬ <9201> [東証Ｐ]　　★今期最終を13％上方修正、配当も10円増額

◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の800億円→900億円に12.5％上方修正。増益率が2.3倍→2.6倍に拡大する見通しとなった。日本発需要の落ち込みによって国際旅客収入は計画を下回るものの、燃油価格の下落やその他の費用削減に加え、海上保安庁機との衝突事故で全損したエアバス機の機体保険金を受領することが最終利益を押し上げる。

併せて、年間配当を従来計画の60円→70円(前期は25円)に増額修正した。

邦ガス <9533> [東証Ｐ]　　★今期経常を19％上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→380億円に18.8％上方修正。減益率が33.6％減→21.1％減に縮小する見通しとなった。原料価格が想定を下回ることが上振れの要因となる。

２）3月22日の決算発表銘柄（予定）

■発表時間未確認　　※カッコ()内は直近決算発表の公表時刻

◆第3四半期決算：

<6905> コーセル [東Ｐ] 　　(前回11:30)

合計1社

※「株探」では、株価、PER、利回りなどを併記した【決算発表・業績修正】銘柄一覧をご覧いただけます。

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