エフ・コード---2度の上方修正値を上回る着地、24年12月期も高成長継続へ
エフ・コード<9211>は2月14日の大引け後、2023年12月期決算(IFRS)を発表した。売上収益は前期比131.6%増の2,482百万円、営業利益は同397.2%増の651百万円、税引前利益は同394.1%増の612百万円、当期利益は同598.5%増の484百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同599.2%増の484百万円、当期包括利益合計額は同598.5%増の484百万円で着地した。同社は期初予想から2度の上方修正を行ったが、修正後の業績予想数値をも上回る好調な結果となっている。
同社は、グループの提供プロダクト及びサービスの拡大とCXデータの質及び量の増強を図り、競争力をより高めることを目的として、これまでも複数のM&Aを実行してきた。2023年12月期には、2023年1月31日付で(株)KaiU、5月12日付で(株)SAKIYOMI、8月15日付でCRAFT(株)、8月21日付で(株)JITT、8月31日付で(株)マイクロウェーブクリエイティブをそれぞれ連結子会社化した。黒字企業を合理的なEBITDA倍率で獲得し、収益性を戦略的に強化してきた結果、M&Aによる獲得事業を通じてプロダクトおよびサービスが拡大。また、CX SaaS及び付随するプロフェッショナルサービスの受注も順調に推移したことが業績をけん引した。
2024年12月期(IFRS)の業績予想については、売上収益が前期比86.7%増の4,633百万円、営業利益が同107.1%増の1,350百万円、税引前利益が同108.2%増の1,274百万円、当期利益が同69.8%増の822百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同59.9%増の775百万円としている。各プロダクト及びサービス間のシナジーを創造、発揮することによって最適なDX推進とCXの改善を包括的に進めるための体制を構築し、顧客価値の最大化を実現するとともに、収益力と成長の最大化を目指していく方針だ。なお、業績予想については事業成長を保守的に見込み、なおかつ追加のM&Aは一切見込まず、償却費用、本社コスト、税金費用増加等を加味した前提で大幅増益を想定している。
《FA》
株探ニュース