新興市場銘柄ダイジェスト:HPCシステムズは昨年来高値、yutoriがストップ高
<4425> Kudan 1473 +300
ストップ高。米半導体大手エヌビディアの協力の下、同社のエッジAIプラットフォーム「Jetson」向けのKudan Visual SLAMの最適化開発を完了し、製品発売を決定したと発表している。18-21日に米国で開催される世界最大規模のAI技術カンファレンス「NVIDIA GTC 2024」に出展する。Kudan SLAMはロボットの自律走行や自動車の自動運転などに必須の自己位置推定と環境地図生成を提供するソフトウェア。
<5892> yutori 7130 +1000
ストップ高。新ブランド「GULL」のナイロンアノラックやジャケットなど全8型をZOZO<3092>の衣料EC「ZOZOTOWN」で7日から販売を開始する予定と発表している。「Products with urban colors」をコンセプトに都会的な彩を纏うユニセックスアイテムを展開するブランドで、2日に他ブランド合同のPOPUPイベントを開催し、100人以上の来場があるなど盛り上がりを見せたという。
<5588> ファーストA 3380 -215
大幅に3日ぶり反落。新たな取引材料は出ていないが、商いを伴って売られている。ファーストアカウンティングは2月29日に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を開示。「28年までに売上高100億円を目指す」とし、より広いビジネスドメインへアプローチすることで目標を実現する構想などを明らかにしたことが買い手掛かりとなって続伸し、前日に上場来高値を更新したが、その後は買い一服感から売り優勢となっている。
<4881> ファンペップ 175 +50
ストップ高。花粉症を対象疾患として開発中のアレルギーワクチン(抗体誘導ペプチド)「FPP004X」に関し、塩野義製薬<4507>と資本業務提携すると発表している。第三者割当増資で塩野義製薬に158万7300株(発行済株式数の6.55%)を割り当てる。調達資金の約1.97億円は開発費に充てる。塩野義製薬は、臨床試験の結果等に基づきFPP004Xの全世界での独占的研究開発と商業化権を取得するオプション権を獲得する。
<6597> HPCシステムズ 2717 +280
昨年来高値。Preferred Computational Chemistry(東京都千代田区)及びENEOSホールディングス<5020>傘下のENEOS(同)と共同開発した「GRRM20 with Matlantis」を11日から提供すると発表している。GRRMは多様な目的で利用される計算プログラムで、Matlantisは量子化学計算に匹敵する精度の結果を高速に得られる原子レベルシミュレータ。GRRM20 with Matlantisは革新的な計算速度で化学反応経路の自動探索を実現するという。
<9223> アスノバ 1134 +46
大幅に3日ぶり反発。4月1日を効力発生日とする1対2の株式分割に伴い、9月末の贈呈分から株主優待制度を変更すると発表している。株主還元の強化が目的で、保有株式数に応じた優待ポイントを株式分割前から変更せず、実質的に株主優待制度を拡充する。ASNOVAは保有株数500株以上の株主に対し、保有株数に応じて5000-1万5000ポイントの株主優待を9月末と3月末に贈呈している。
《ST》
株探ニュース