新興市場銘柄ダイジェスト:デジタリフトはストップ安、ネクストジェンがストップ高
<4575> CANBAS 535 +72
一時ストップ高。CBP501臨床第2相試験の詳細なデータを含む論文のPre-proof(著者原稿ファイル)が、欧州の主要論文誌の一つで欧州がん研究治療機関の公式論文誌「European Journal of Cancer」に掲載されたと発表している。それによると、第1群・第2群で全生存が伸びていることなどが分かる。論文のDiscussionでは「サンプルサイズの小ささゆえ制約はあるが、次の臨床試験に向けEncouragingな結果である」と触れられているという。
<9244> デジタリフト 1370 -400
ストップ安。東証が26日から信用取引に関する規制措置を強化したことが嫌気され、売り優勢となっている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を実施し、貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)とした。デジタリフト株は22日に昨年来高値を記録しており、利益確定売りも重なっているようだ。
<5246> ELEMENTS 785 +96
一時ストップ高。グループ会社のLiquid(東京都中央区)が住信SBIネット銀行<7163>のアプリでオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」の公的個人認証と公的個人認証時に顔容貌の撮影を行う「JPKI+(容貌)」機能が導入されると発表している。支店名がフルーツとなる個人口座の開設で活用される。公的個人認証と顔撮影を併用した口座開設は、ネット銀行では初の取り組みという。
<4891> ティムス 320 +27
大幅に続伸。香港のJIXING社が開発中の治療抵抗性または制御不能な高血圧患者の治療を適応とした低分子アルドステロン合成阻害剤「JX09」について、日本での開発販売権に関するライセンス契約を締結したと発表している。ティムスはJIXINGからJX09の日本でのロイヤリティ・フリーの独占的な開発販売権を取得し、JIXINGはJX09のグローバル開発の一環としてティムスが日本で行う開発費の75%を500万ドルを上限として負担する。
<9252> ラストワンマイル 3500 +170
大幅に4日ぶり反発。4万株(1.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.51%。取得期間は3月1日から同月29日まで。今後のM&A戦略(M&Aや資本業務提携等)の実施に備えることが目的としている。前営業日までの続落で株価が25日、75日、200日の各移動平均線を下回っていたことから、自律反発に期待した買いも入っているようだ。
<3842> ネクストジェン 898 +80
ストップ高。24年3月期の営業利益予想を従来の1.10億円から1.80億円(前期実績0.31億円)に上方修正している。クラウドサービス事業で売上原価が圧縮するほか、リモートワークの継続など働き方改革推進による営業活動費の効率的な利用、オフィスエリアの見直しで費用支出が期初の想定より下回ったため。併せて期末配当予想を従来の3.00円から5.00円(前期末実績は無配)に増額修正している。
《ST》
株探ニュース