バリュエンスが一時S安で上場来安値更新、今期は一転経常赤字見通しで無配転落へ
バリュエンスホールディングス<9270>が一時ストップ安の水準となる前営業日比300円安の706円に売られ、上場来安値を更新した。前週末12日の取引終了後、24年8月期第2四半期累計(23年9月~24年2月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を見直した。今期の売上高予想は87億5000万円減額し813億7000万円(前期比6.9%増)に下方修正したほか、これまで25億7000万円の黒字と見込んでいた経常損益予想については14億2000万円の赤字(前期は20億3400万円の黒字)とした。増益予想から一転、赤字となる見通しを示したほか、従来35円としてきた年間配当予想は無配(前期は30円)に修正しており、ネガティブ・サプライズとなったようだ。時計やダイヤモンド相場が軟調に推移すると想定。小売り向けの在庫の一部を自社のオークションでの販売に切り替えることにより、売上総利益率の低下を見込む。更に、過去の投資に対する固定資産の減損計上の可能性も考慮し、業績予想に反映した。
株探ニュース