三井倉HDが新値街道、倉庫株への資金流入続き実質的な青空圏を行く銘柄相次ぐ
三井倉庫ホールディングス<9302>が目先筋の利益確定売りを吸収し続伸、連日の年初来高値更新となったほか、三菱倉庫<9301>や住友倉庫<9303>など倉庫株が軒並み上値指向を強めている。足もと外国為替市場では足もと1ドル=141円台後半の推移と、ひと頃の140円台を割り込むような急速なドル売り・円買いの動きは一服しているとはいえ、引き続き円高警戒感がくすぶっている。そのなか、円高デメリットを被らない内需株であるとともに、PBRや配当利回りなど割安水準に放置されたバリュー株としての側面から倉庫セクターに資金が向かっているもようだ。株式需給面では品薄で商いに盛り上がりを欠くが、それだけに過熱感が意識されにくく、三井倉HDはバブル期の1990年以来の高値圏を走り、三菱倉庫<9301>も今年6月11日に上場来高値を更新するなど、異色の強調展開にある。
株探ニュース