澁澤倉庫<9304>は7日、2025年3月期第1四半期（24年4月-6月）連結決算を発表した。営業収益が前年同期比5.9%増の194.70億円、営業利益が同32.6%増の12.63億円、経常利益が同29.3%増の16.90億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同90.5%増の16.29億円となった。

物流事業の営業収益は前年同期比6.2%増の180.13億円、営業利益は同36.9%増の9.88億円となった。前期に取扱いを開始した飲料業務が寄与したことに加えて、工場内物流請負業務が好調に推移したほか、神戸市と茨木市の新設危険品倉庫が稼働を開始したことにより、倉庫業務、陸上運送業務の取扱いが増加した。また海上運賃単価の下落、輸出入海上貨物や輸出航空貨物の減少により、国際輸送業務、港湾運送業務の取扱いが減少した。

不動産事業の営業収益は前年同期比0.2%増の15.12億円、営業利益は同4.9%増の7.93億円となった。一部施設の稼働率向上に伴う不動産賃貸収入のほか、ビル管理業務が増加した。また、既存施設の計画的な保守および改良工事を実施し、現有資産の価値向上をはかるとともに、適正料金の収受により、安定した収益基盤の維持・強化に努めた。

2025年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比6.2%増の780.00億円、営業利益が同10.0%増の47.00億円、経常利益が同4.1%増の53.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.0%増の41.00億円とする期初計画を据え置いている。

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