東電HDなど電力株が軒並み安、原油相場上昇一服も売り圧力が継続
東京電力ホールディングス<9501>や関西電力<9503>、中部電力<9502>など電力株が軒並み安。東証の業種別指数で「電気・ガス」は一時3%を超す下げとなり、下落率で上位に入った。中間期末特有の機関投資家によるリバランスの売買の影響が出やすい地合いのなか、電気・ガス指数はこのところ原油相場の上昇による収益懸念から下げが続いており、日足チャートで5日移動平均線と25日移動平均線のデッドクロスが警戒されていた。
28日のニューヨーク市場では、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)の期近物となる11月限は急反落するなど、一時95ドル台に乗せた原油先物相場の上昇は一服した。だが、電力株に対しては寄り付き直後にまとまった売り物が出て、目先の反発機運を一段と後退させる要因となった。ニューヨークの原油先物相場の調整は、テクニカル分析面での短期的な過熱感が意識されたことが背景にあるとされている。電力株に対しては、原油相場の高止まりによるコスト増への影響も引き続き警戒されているとみられている。
株探ニュース