東京都競馬<9672>は５０００円台乗せを目指した動きが期待できよう。

競輪、競馬など公営５競技のなか、競馬に対する人気が高まっている。日本中央競馬会（ＪＲＡ）の１７年度売上高は２兆７８７１億円（前年度比３．１％増）と前期同様に３％台の成長となったほか、地方競馬も１６年度売上高が４８７０億円（前の期比１３％増）と５年連続で前年を上回った。パチンコが出玉規制で射幸性が低下し市場が縮小するなか、その受け皿として成長しているとみられている。

こうしたなかで同社は、地方競馬のオンライン購入システム「ＳＰＡＴ４」を提供し、全国の地方競馬の馬券購入に応じた手数料収入を得る仕組みを確立し業績を伸ばしている。１８年度までの３年間で地方競馬の電話投票（インターネット含む）の市場は年２２％成長だったが、当面２ケタ程度が続くとみられ、同社の業績にも貢献しよう。

なお、同社の１８年１２月期は営業利益５２億６７００万円（前期比１３％減）予想だが、イルミネーション事業開始に伴う開業費やオートレース場建物耐震工事・修理維持などを見込むため。第１四半期は同１０億３０００万円（前年同期比２６％増）と順調な滑り出しとなっている。さらに、広大な土地の含み益にも注目したい。（仁）

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）

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