トーカイ---1Qは全セグメントで増収、主力事業拡大のほかコロナ影響からの回復も寄与
トーカイ<9729>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同四半期比6.2%増の334.91億円、営業利益が同0.7%減の16.23億円、経常利益が同0.3%減の17.55億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.1%増の12.38億円となった。
健康生活サービスの売上高は前年同四半期比7.0%増の173.44億円、営業利益は同0.7%減の13.45億円となった。シルバー事業の介護用品レンタルや、病院関連事業の戦略商品である「入院・入居セット」の売上が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた寝具・リネンサプライ事業及びクリーニング設備製造事業の売上が、観光需要の拡大に伴うホテル・旅館稼働率の回復、リネンサプライ業界の省人・省力化設備への投資意欲の高まりにより伸長した。利益面については、顧客への提供価格見直しや洗濯工場における生産性向上などによる利益貢献はあるものの、コロナ禍収束に伴いレンタル資材費や人件費が増加していることなどにより僅かに減益となった。
調剤サービスの売上高は前年同四半期比5.3%増の124.86億円、営業利益は同4.3%減の5.78億円となった。当期1店舗の出店により、150店舗の事業展開となった。前期に出店した4店舗を含めた新店効果及び既存店の処方箋枚数増加、処方箋単価の上昇により増収となった。利益面については、前年同四半期の原価が医薬品の供給ひっ迫による体制見直しなどに伴い一時的に減少していたことから、減益となった。
環境サービスの売上高は前年同四半期比5.2%増の36.17億円、営業利益は同8.5%増の3.28億円となった。ビル清掃管理事業が、感染対策など付加価値の高いサービスへの需要が引き続き高まる一方、コロナ病棟受託業務の減少などにより減収となったことに加え、太陽光発電の出力制御により太陽光事業が減収となったが、リースキン事業において非連結子会社を吸収合併したことなどにより、増収増益となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.2%増の1,356.09億円、営業利益が同5.3%減の74.37億円、経常利益が同3.4%減の78.04億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.1%減の51.21億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
株探ニュース