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【↓】日経平均 大引け| 続落、半導体株中心にリスク回避の売り優勢 (11月21日)

市況
2024年11月21日 18時45分

日経平均株価

始値  38352.87

高値  38374.69(09:00)

安値  37945.21(13:02)

大引け 38026.17(前日比 -326.17 、 -0.85% )

売買高  16億8005万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆7207億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は下値模索、一時3万8000円台割り込む

2.エヌビディア好決算も時間外下落、リスク回避ムード

3.半導体関連に売りが波及、市場のセンチメント冷やす

4.地政学リスクも重荷、米株先物など軟調で下げを助長

5.三菱重など防衛関連も下落、売買代金は4兆円割れ続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比139ドル高と5日ぶりに反発した。ユナイテッドヘルス<UNH>などディフェンシブ株の一角が買われ指数を押し上げた。

東京市場では、半導体関連株などを中心に売りに押される展開で日経平均株価は続落。一時、フシ目の3万8000円台を割り込む場面があった。

21日の東京市場は、朝方こそ売り買い拮抗で始まったが、その後に日経平均は漸次水準を切り下げる展開となりマイナス圏で推移した。前日の欧州株市場ではウクライナ情勢の緊迫化に伴う地政学リスクなどを嫌気し、主要国の株価は総じて軟調。ただ、米国株市場では取引終盤にNYダウがプラス圏に浮上するなど底堅さを発揮した。日本時間早朝に発表された半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算は事前予想を上回る好調だったが、時間外取引で売り優勢となったことで、東京市場でも半導体関連株の気勢を削ぐ格好となった。米株価指数先物が軟調に推移していることなども横目に終始売り圧力が拭えなかった。一方、プライム市場の売買代金は今週に入って手控えられる傾向にあり、4営業日連続で4兆円を下回っている。

個別では、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>などが売りに押されたほか、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。ファーストリテイリング<9983>が下値を探り、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も下落した。KADOKAWA<9468>が利食われ、フォスター電機<6794>が急落。さくらインターネット<3778>の下げも目立った。

半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>が小幅ながらプラス圏で引け、みずほフィナンシャルグループ<8411>も強さを発揮した。キーエンス<6861>も上値を指向。ID&Eホールディングス<9161>がストップ高人気となり、広済堂ホールディングス<7868>、JCRファーマ<4552>も値を飛ばした。LIFULL<2120>が大幅高、三櫻工業<6584>の上げ足も鮮烈だった。このほか、東京ガス<9531>、エムスリー<2413>などが大きく水準を切り上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、キーエンス <6861>、スズキ <7269>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、TDK <6762>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約195円。うち106円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は非鉄金属、銀行業、繊維製品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)海運業、(2)ガラス土石製品、(3)倉庫運輸関連、(4)食料品、(5)金属製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)小売業、(4)陸運業、(5)機械。

■個別材料株

△豆蔵デジHD <202A> [東証G]

AWSアドバンストティアサービスパートナーへ昇格。

△リミックス <3825> [東証S]

ビットコイン最高値で思惑買い。

△エクサWiz <4259> [東証G]

子会社株売却と埼玉県による生成AIサービス導入を発表。

△カイオム <4583> [東証G]

旭化成ファーマと契約で一時金受領。

△Defコン <4833> [東証G]

成果協創型スタートアップコミュニティに加盟。

△BTM <5247> [東証G]

AI技術領域特化の子会社設立を発表。

△三桜工 <6584> [東証P]

データセンター向け水冷冷却装置の新機種開発を材料視。

△精工技研 <6834> [東証S]

データセンター電力問題で活躍期待。

△広済堂HD <7868> [東証P]

上限2.08%の自社株買いを好感。

△PSS <7707> [東証G]

アフリカでの「エムポックス」感染拡大とワクチン承認。

▼大崎電 <6644> [東証P]

いちよし証券がレーティングを「A→B」に引き下げ。

▼カドカワ <9468> [東証P]

ソニーG <6758> による買収観測報道受けた連騰一服。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ID&EHD <9161>、(2)広済堂HD <7868>、(3)JCRファ <4552>、(4)LIFULL <2120>、(5)プロレド <7034>、(6)三桜工 <6584>、(7)Vテク <7717>、(8)サンウェルズ <9229>、(9)新晃工 <6458>、(10)エアトリ <6191>

値下がり率上位10傑は(1)フォスター <6794>、(2)カドカワ <9468>、(3)さくらネット <3778>、(4)シンフォニア <6507>、(5)大崎電 <6644>、(6)しまむら <8227>、(7)Uアローズ <7606>、(8)西松屋チェ <7545>、(9)TIS <3626>、(10)JBCCHD <9889>

【大引け】

日経平均は前日比326.17円(0.85%)安の3万8026.17円。TOPIXは前日比15.48(0.57%)安の2682.81。出来高は概算で16億8005万株。東証プライムの値上がり銘柄数は731、値下がり銘柄数は851となった。東証グロース250指数は635.64ポイント(4.48ポイント高)。

[2024年11月21日]

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